新NISAの仕組み
2024年1月から始まった新NISAは、つみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)を同時に活用できます。非課税保有期間が無期限となり、旧制度の20年・5年という制約がなくなりました。売却後は翌年に非課税枠が復活するため、ライフイベント時に資金を引き出しても枠を有効に使い続けられます。生涯投資枠1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)の上限は買付金額ベースで管理されます。
計算例
月10万円(年120万円)を年利5%で20年間NISAで運用した場合、資産総額は約2,489万円になります。元本は2,400万円ですから運用益は約89万円。同じ条件で課税口座なら税金が運用益の20.315%引かれ、手取りは約2,471万円になります。差額は約18万円ですが、年利が高いほど・年数が長いほど差は大きく拡大します。たとえば月30万円(年360万円)・年利6%・30年では資産総額約2.9億円、課税口座との差額は数千万円規模になります。
活用のポイント
新NISAはまずつみたて投資枠でインデックスファンドを積み立てるのが基本です。投資信託の信託報酬はできるだけ低いもの(0.1%以下が理想)を選びましょう。成長投資枠は個別株やREITへの投資にも活用できます。損益通算ができないため、損失が出た場合の税務上のデメリットを理解した上で投資判断を行ってください。長期・分散・積立の原則を守り、短期の価格変動に一喜一憂しないことが成功の鍵です。
Frequently asked questions
- 新NISAの年間投資枠と生涯投資枠はいくらですか?
- 2024年1月から始まった新NISAは、つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)の合計で年間360万円まで非課税投資できます。生涯の非課税保有限度額は1,800万円(成長投資枠のみの上限は1,200万円)です。旧NISAと異なり、非課税保有期間は無期限となりました。また売却すると翌年に非課税枠が復活する仕組みも導入されています(ただし新規投資分として計算、売却した翌年に枠が回復)。18歳以上の居住者であれば誰でも開設できます。
- 新NISAと旧NISAの違いは何ですか?
- 旧NISA(一般NISA)は年間120万円・非課税期間5年でした。旧つみたてNISAは年間40万円・20年でした。新NISAはこれらを統合し、年間360万円・非課税期間無期限となりました。さらに旧NISAは制度終了(2023年末)後の延長・ロールオーバーができませんでしたが、新NISAは恒久的な制度として位置づけられています。旧NISA口座の資産は新NISAには移管できず、新NISA枠とは別に非課税で保有し続けられます(一般NISAは最長5年、つみたてNISAは最長20年)。
- 新NISAの非課税メリットはどのくらいですか?
- 通常の課税口座では株式・投資信託の売却益や配当に約20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかります。新NISAではこれが完全に非課税です。たとえば月5万円を年利5%で20年運用した場合、課税口座では運用益約1,228万円のうち約249万円が税金として差し引かれます。新NISAなら運用益の全額を手元に残せます。長期になるほど複利効果と非課税効果が重なり、差が大きく開きます。年間360万円枠をフルに活用できれば、5年で生涯枠1,800万円を埋められます。
- 新NISAで買える商品・注意点は何ですか?
- つみたて投資枠ではSBI証券・楽天証券などで金融庁が認定した投資信託・ETFのみ購入可能で、信託報酬が低い長期積立向け商品が対象です。成長投資枠では上場株式・ETF・投資信託・REIT等が対象です。ただし整理銘柄・監理銘柄や信託期間20年未満のファンドなどは対象外です。新NISAは損益通算ができない(NISA口座の損失は他の口座の利益と相殺できない)点に注意が必要です。また同一年内に複数の金融機関でNISA口座を開設することはできません。